いまさらながら・・・やまとなでしこ 桜子のかわいらしさ

このところ、このブログを書くため(!)に、いろんなラブストーリーのドラマを見返しています。

もちろん、結構新しいドラマも見ているのですが、黄銅のラブストーリーとして古いドラマもいくつか見ています。

その中で、やはり秀逸なものの一つに「やまとなでしこ」があります。非常に有名なドラマなので、お若い方も一回くらいは見たことあるかな~というものですが、かんたんにあらすじを紹介すると。。。

世の中はお金。男は金持ち以外男じゃない!そんな王子様を見つければ、幸せなお姫様になれると信じる美貌の客室乗務員の女性「桜子」と彼女に振り回される優しく誠実だがとてもお金持ちとは言えない男性「欧介」の出会いから結ばれるまでのラブストーリーです。

なんというか、本当にいけ好かないんですよ、桜子。お金持ちじゃない人はいてもいなくても同じ、金がない男を虫けらのように扱うそれが桜子です。だから「なんて嫌な女なんだ!」と劇中でもほとんど全員にそう思われ、ののしられます。欧介ですら「あなたの顔以外どこを愛せばいいのか!」と言ってしまうほどです。そう、初見はそう思いました私も。欧介目線で見るから当然です。桜子はこれでもかっていうくらい欧介を傷つけるのです。それはお金持ちでない欧介を「いてもいなくても同じ」とみているからだと思っていたから。そう私もそう思っていたのですが・・・

でもこれが、
「桜子は、最初に会った時からずっと一貫して欧介を愛していた」という視点で見ると全然違うんです。

桜子が欧介にひどい言葉を浴びせるのは、
1.欧介が医者だと言って自分をだましていた時
2.後輩であるわかばとラブホテルから出てきたのを見たとき
3.わかばと欧介が付き合っていると思ったとき
4.素直に欧介に接しようとしたときに限って何か邪魔が入るとき

こんな時なのです。
そう、桜子は女のテクニックなんて全く知らない「小さな女の子」なんです。

桜子は定期的に自分が幼女だった時の夢を見ます。貧乏な自分の家が辛くて泣いていると夢の王子様が「泣かないで、いつか必ず僕が迎えに来るから」というのです。王子さまは顔が見えない。桜子が「待って」と追いかけるところで夢から覚める。

桜子の精神はこの小さな女の子からあまり成長していないのです。だから自分の愛する人が自分のほうを見てくれないと怒るのです、すねるのです。だからひどい言葉をあびせるのです・・・。

かわいいなあと思います。桜子。かわいい小さな女の子。お金があれば幸せになれる、そう単純に信じていた小さな女の子。それが桜子です。
でも、欧介に会って桜子は気づいた。気づいてしまった。そのまま少女のままの精神でいればおそらくお金持ちと結婚すれば満足できていたでしょう。でも桜子は知ってしまったのです、お金では買えない精神の豊かさを。そういう人の価値を知ってしまったらもうお金だけでは満足できない・・・。

これ、幸せなんですかねえ?実は知らないほうが幸せで、そのまま死ねたらそのほうがいい気がします。だってみんなが欧介に会えるわけではないですし、欧介の気持ちだってずっと変わらないなんて言えないですから。
お金だけが絶対的な価値だ!と思っていたほうがずっとシンプルで生きやすいともいえますよね。

ちょっと話がそれました(笑)
桜子はかわいい小さな女の子。これを見抜けた男だけが桜子を大きく包んであげられるんだろうなあ・・・。欧介がそれが意識的にできているかはちょっと違うかなと思いますが、無意識にできている人なんでしょうね。

欧介、すごいやつです。私たちも私たちの欧介さんを見つけるまで頑張りましょう!!

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