長かったラブホの上野さん第3話が終わった後、もろもろあって少し間が空いてしまいましたので、今日は懐かしの古畑任三郎の最終回から。
先日、再放送をしていたのを見ましたが、放送当時は分からなかった良さというか、年を重ねてきたから分かる重みみたいなものがかじられる台詞があったのでご紹介します。
ご存じないお若い方に・・・。古畑任三郎は警部で、毎回の豪華な犯人が最初から分かっていて、そのアリバイ崩しがメインストリームです。でもこの最終回だけは、事件が起こる前に事件を解決する、という話になっています。
あらすじは、古畑が古畑の小学生時代のクラスメイトで作家である人気作家の安斎氏が古畑を山荘に招待します。
しばし懐かしい時間を楽しむ二人ですが、安齋は古畑に「とある現場」を見せる。それは、何十歳も年下の妻と、安齋のマネージャーの不倫現場。
結婚当初から「財産目当てだ」と揶揄されていた二人の結婚。そして「だから言っただろ」という不倫。
決して若くない安齋はまるでこの世の終わりかのように悲しみ、この世の終わりを感じた安齋は自殺しようとしていました。ただ、それだけじゃ収まらない。不倫した「憎き二人」に殺されたかのようなトリックを仕組む。
古畑が山荘に招待されたのは、安齋が作ったそんな「復讐劇」の第一発見者として不倫の二人を逮捕してほしい目的からでした。
そして古畑はそれに気づきます。
不倫して裏切った二人に殺害されたかのように見せるトリックも万全になり、いざ「決行」に入るその瞬間!!安齋は古畑に止められます。
安斎は言います。
「すべてを失うことは耐えられない。俺たちはいくつだと思っているんだ。振り出しには戻れない」と。
ここで古畑がドラマ史に残るような名言を繰り出すのです!!
「とんでもない。まだ始まったばかりです。いくらでもやり直せます。
・・・例え、明日死ぬとしてもやり直しちゃいけないと誰が決めたんですか?
誰が・・・決めたんですか?」と。
沁みましたね~。放送当時は分からなかったですが、年を重ねればその台詞の重みが分かる。こんなに勇気が出る言葉はそうそうないです。
もしも今パートナーを探していて「もう若くない」とか「早く結婚しないと」などと思っている方がいたら、そんな思いは直ぐに捨てましょう。いくつになったってやり直しは効くのです。だったらとことん気持ちが納得するまで動いてみる方がいいじゃないですか?
失敗したってやりなおせばいい!やり直しちゃ行けないって誰が決めたんですか?ですよ!